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・見知らぬ母からの電話(その1)
・見知らぬ母からの電話(その2)
またさっきの繰り返しなのかと酢こんぶがうんざりしかけたとき、見知らぬ兄の声はこう言った。
「母がおかしな電話をしまして申し訳ありませんでした。」
彼は酢こんぶが自分の弟とは別人だということはわかっているらしく、続けて今回のことについて説明をしてくれた。
(1)会社から少し離れた場所に酢こんぶと同姓同名の人が住んでいた。
(2)その人(以下都こんぶさん)は何年か前に妻子を残して家出した。
(3)都こんぶさんは最近車を買い、それが何かのルートで実家に連絡された。
(4)その車の売買契約で、勤務先として酢こんぶの会社を記入していた。
(5)確認のため会社に電話してみると、確かに在籍している。
(これが「その1」で酢こんぶの先輩がとった電話だと思われる)
(6)いろいろ迷ったが今回本人に電話してみることにした。
そして酢こんぶとお母さんのやり取りの後に総務に電話して、酢こんぶが都こんぶさんとは別人だということが確認できたらしい。
やっと全てが理解できた酢こんぶは、とりあえず何かあったときのために連絡先を聞き、その後は総務に全てを任せることにした。
こうして「見知らぬ母からの電話事件」は決着がついたかに見えたのだが、酢こんぶには少し気になることがあった。
それは、都こんぶさんのことだ。
都こんぶさんは酢こんぶの会社を勤務先としているが、さすがに同姓同名の人がいれば酢こんぶの耳にも入ってくるだろうし、結局彼はウソの勤務先を書いたのだろうか?
都こんぶさんは、本当に酢こんぶの会社にはいないのだろうか?
(つづく)
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