準光速ミサイルというのは「伝説巨神イデオン」ってアニメの敵方であるバッフクランが使う、絶大な破壊力を持った兵器だ。
原理的には非常に単純で、亜空間で光速以上に加速した戦艦が通常空間に戻ると同時にミサイルを発射する。通常空間では当然光速を超えられないのでミサイルは非常に光速に近いスピード(準光速)で飛ぶことになるが、これが何かに衝突すれば、その膨大な運動エネルギーが相手に甚大な被害を与えることになる。
ちなみに準光速ミサイルのメリットは、
(1)大質量の物体を打ち出すだけでよいので、亜空間を航行できる
戦艦以外にはほとんどなにもいらない。
(2)準光速で飛んでくるミサイルを迎撃するのは事実上不可能。
デメリットは
a)戦艦が出現する通常空間に質量を持った物体があれば、戦艦に
大きなダメージがあるのでできるだけ星間物質の少ない宙域を
選ぶ必要がある。(それでもかなりのダメージが予想される)
b)正確に照準するのは困難だと思われるので、静止している
大きな物体(惑星とか)に対してしか使用できない。
てなとこだろうか。
たぶん発案者はイデオンにシナリオライターとして参加していたスタジオぬえの松崎氏だと思うのだが、アニメや小説含めて他で見たことのないオリジナルの兵器でありながら、理にかなったものとなっていることに感心した覚えがある。
で、劇中ではものすごい威力をもった兵器として描かれ、衛星の軌道を変えてイデオンにぶつけるために使われたりした準光速ミサイルだが、実際どれくらいの破壊力を持っているのだろうか?
とりあえずエネルギーを計算してみる。
運動している物体のエネルギーEは、
E=mc^2/√(1-v^2/c^2)
m:物体の質量、v:物体の速度、c:光速度
なのだが、この中には運動エネルギーだけではなくて、e=mc^2という質量に比例するエネルギーも含まれていて、衝突時にこれがすべてエネルギーに変わるとは思えない。物体が光速に近づくと質量が増えるという話もあるのでさらによくわからなくなるのだが、増えるのは見かけの質量で、実際の質量は不変という記述を信じて上記Eからmc^2を引いてみると、
m=100kg、v:光速の99%として
E=5.47235E+19[J]
広島原爆1発分のエネルギーが8.40E+13[J]ということらしいので、この準光速ミサイルのエネルギーは、
広島原爆65万1千発分!
ということになる。
この場合質量100kgとしているが、質量1tにするだけで10倍の運動エネルギーとなるわけで、こうしてみると、お手軽であるわりにすごい破壊力がある兵器なんだなと納得の結果である。
ところで酢こんぶ的にはイデオンソードでジグマック、ドグマック、ガンガルブ、ザンザルブをざくざく斬りまくる「イデオン無双」をPS3で出して欲しいんだけど、無理でしょうなあ、、、、。あ、あとアディゴはミサイル一斉発射で殲滅ということで。
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