少し前にかみさんといっしょに英国軍楽隊のコンサートというのに行った。このコンサートのチケットは一番安い席でも10,000円以上という高額なのだが、かみさんのクラリネットの先生のつてで500円でいいというのでホイホイと行ってみた。そして会場の受付で席を割り当てられてみると最前列から5番目という最上の席で、ものすごいお得感に包まれながらの鑑賞となった。
その内容はというと、軍楽隊らしく衛兵の制服(軍服?)を着た人が行進しながら楽器を吹いたり、キルトに身を包んだおっちゃんがバグパイプを吹いたり、普通のオケのように演奏したりと盛りだくさん、アンコールには日本の曲(「さくらさくら」とか「ふるさと」とか)を演奏してくれてサービスも満点だった。
こんなコンサートが500円で観られたので大変満足なのだが、今回「目からうろこ」だったのが、バグパイプの仕組みについてだ。
バグパイプの演奏に関してはテレビなどで観たことはあるのだがこれほど近くで見るのは初めて。構造は、皮の袋の上側に息を吹き込む口、下側に縦笛のような部品が付いていて、縦笛部分の穴をふさぐことで音階を作り出している。で、近くで演奏するのを見ていてすごく違和感があったのでよく観察してみると、息を吹いているタイミングと音が出ているタイミングが全然一致していないのだ。
普通の縦笛なら息を吹いている間だけ音が出るはずだが、バグパイプの場合は息を吹いていなくても音は出続けるし、息を吹くのは一定の間隔になっている。
さらによく観察して、やっとバグパイプから音の出る仕組みがわかった。
(1)皮袋の中には空気が詰まっている。
(2)皮袋を押さえつけることで空気を縦笛に供給して音を出す。
(3)息を吹き込むのは皮袋に空気を補給するため。
ということで、普通の管楽器とは根本的に音を出す仕組みが違っていたのだ。
こういう仕組みだと音に微妙なニュアンスをつけるのは難しいだろうから、とても有名ではあるもののメジャーな楽器にはなれなかったということか。
音楽系のコンサートって、別に一番高い席を取らなくてもそこそこの席でいいんじゃないかって思っていたのだが、こういう発見があるとなると最前列に近い席っていうのにも意味があるんだなあと思う次第である。
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